小川治兵衛の作庭
京セラ美術館で開催されている「兵馬用展」と「ポンペイ展」を見に行きましたが、どちらも入場時間が指定されているため、間の時間で美術館の日本庭園を見学しました。この庭園は、小川治兵衛の作庭です。この美術館の近くには平安神宮の神苑、山縣有朋の無鄰菴という、彼の代表作の庭園がありますが、美術館の庭園は無料で見学ができます。
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最初、兵馬用展が行われている2階から庭園を眺めていました。日差しもちょうど良く、池泉回遊式庭園の周りでたくさんの方がくつろいでいます。回遊式なので、実際に池の周りを歩いてみよと、妻と二人で降りて行きました。すると、池の前に何やら動く物体が2つあります。よく見ると、鴨が仲良く歩いています。
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鴨を驚かせないように、近づいていくと、周りにいた人たちも気付いたのか、皆さんカメラを持ってカモに近づいてきます。もうすぐ入水すると思われましたが、毛繕いをしたりしてなかなか、水の中に入りません。ようやく2羽ともダイブして、池の中を悠々と泳ぎだしました。
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そこまで、見送った後、私たちも池の周りを回遊することにしました。小さな石橋を渡って対岸まで行きます。周りには名前の知らない春の花が咲いていて、すごくのどかな感じがします。ここは鑑賞する庭というよりも、くつろぎの場所という雰囲気があり、カモたちも人々の心を和ませてくれているようです。
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対岸には、1羽のサギがジッと立っています。後ろから近づいても逃げる様子もなく、この池の主のように思えます。もしかしたら、池の中にいる小魚でも狙っているのかも知れません。そのサギの前を、さっきの鴨2羽が、楽しそうに泳いでいます。なんかのんびりした気分にしてもらいました。(完)
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京都のお土産
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