2022年度試験
去る12月11日に2022年度通訳案内士試験の口述試験が実施されました。フランス語で受験しましたので、会場は東京会場1ヶ所のみです。午前中に大阪から新幹線で移動し、少し早めに会場である大妻女子大学に到着しました。入場まで外で待つようにとのことでしたので、座って休める場所を探して、しばらく休憩していました。
さあ、いよいよ試験会場に入ります。受付まで何列かに分かれて並ばされて、少しずつ前進していきます。英語で受験の方が圧倒的に多いと思います。10年以上前に英語で受験した時も、こんな感じだったように思います。今回はコロナ対策もあり全員マスク着用。
受付後、集合場所に集められ指定の席に着いて、試験の説明を受けました。その後、受験者が試験会場となる部屋に連れていかれます。私が連れていかれたのは、隣の建物の5階でした。5階の集合場所で再度椅子に座って待ちます。そして、前の時間の方の試験が終わりに近づくと、それぞれ試験を受けるための教室の入り口に移動して、椅子に座って自分の時間を待ちます。
いよいよ呼ばれて、教室の中に入ると、日本人の男性と、ネイティヴの女性が並んで正面に座られます。コロナのためか、だいぶ離れて席に着きます。最初に名前と生年月日を聞かれました。もっと自己紹介するのかと思い、色々と話すことを準備してきたのですが、これだけって感じ。試験に慣れる口慣らしをもっとしたかったなあと。
ここから本番。まず、3つのテーマを書いた紙をいただきました。一番上に「床の間」、真ん中に「中華街」、最後は何を書いていたか忘れました。これは無理と思って、床の間か中華街のどちらかにしようと考えましたが、床の間のフランス語が咄嗟に思い出せず、仕方ないので、中華街を選びました。1分考えて話し出すということでしたが、日本文化でもない”中華街”は想定外で、頭の中がまとまらないまま、始めてくだいとの指示が出ました。
結局、横浜、神戸、長崎に3大中華街があり、自分は大阪に住んでいるので神戸の中華街によく行く。食事やショッピングを楽しめる。また、神戸の中華街の周りは三宮などショッピングエリアなので、ぜひ訪問することをお勧めするということを話しました。
質問は、なぜ東京ではなくて横浜なのか?ということでしたが、開国後、横浜が外国人居留地で、中国人も多く入ってきたので、中華街が出来上がったのであろうと、本当のような、本当でないような、とりあえず来た球を打ち返すような回答をしました。ネイティブの女性の方の質問でしたが、正直、聞き取りにくかったです。実力がまだまだなのを痛感しました。普段喋っている男のフランス人の先生の話はだいぶ聞き取れるようになっていたのですが、初めて話す方の聞き取りは、難しかったです。また、話すのも、どこまできちんと話せているのかは、曖昧なままプレゼン試験は終了しました。
次に、通訳問題です。日本人の男性が1回だけ日本文を読み上げます。日本文は、讃岐の金毘羅さんについてでした。これも想定外。難しかったです。メモをとるも、ポイントだけ取るつもりが、頭に日本文が残らないので、たくさん書こうとしましたが、字が無茶苦茶になって、読み返すのが無理な状況。大苦戦でした。
この通訳文に関するお困りごとで、老父婦が800段を登る途中で、奥さんが足が痛くて登れなくなったという想定での受け答えでした。人に運んでもらうサービスが利用できると言いたかったのですが、人力のタクシーを利用してみてください。有料です。いくらですか。値段は今はわかりません。下に行って、お願いしてきます。というような話にしたかったのですが、まだまだ実力不足を味わっているうちに終了でした。
今回の試験で思い知ったのは、簡単な会話のキャッチボールを普通にできるようになっていないと、試験で十分に会話できないなということでした。この準備の1年間、ガイドとして必要な知識とフランス語での表現を一生懸命暗記したりしてきましたが、咄嗟の会話力が弱く、普通会話の語彙で自由に使えるものが少ないと痛感。
この反省を踏まえて、フランス語は基礎から全面見直しをしたいと思いました。帰りの新幹線では、反省、反省、一人反省会と今後の進め方に着いてあれこれ2時間半考えていました。まあ、結果をどうであれ、一旦終了。これからもフランス語力の向上に努めていきたいです。(完)
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