大阪と言えば、関西風の出汁のうどんを食べるのが一般的です。当方は、学生時代に東京で過ごしましたので、大阪の人間にとっては真っ黒で辛く思える関東風のうどんも全く抵抗なく食べています。最近は、東京出張で立ち食いそばに入って、うどんを注文すると、つゆを関東風にするか関西風にするか聞かれることがあります。折角東京に来ているので、わざわざ関西風を注文することはなく、いつも関東風のつゆを注文して、頭も身体も東京モードに切り替えています。余談ですが、大阪の自宅では全く出なかった納豆も東京に出てきてから抵抗なく食べられるようになりました。
さて、本日紹介するのは、大阪のきつねうどんで有名な今井です。道頓堀にお店があります。支店も多いので、大阪出張で食べられた方も多いのではないでしょうか。新大阪の駅中でも食べられるはずです。当方も、東京から帰ってきた時に、時々駅中で食べています。
何年か前に、関東の学生(留学生)さん達を関西の歴史文化に触れるツアーに参加してもらった際、午前中、大阪の文楽劇場、なんば・心斎橋を案内した後、法善寺横丁にある串カツ屋さんでランチを予定していたのですが、2名のムスリムの方は、やはり豚の串カツを揚げた油で調理したものは食べられないため、別途、当方がお連れして、美味しく召し上がっていただいたのが、今井のうどんでした。
最近は様々な宗教や食文化を持たれる訪日客が多いので、どんな方でも食べることができて、かつ美味しく、その土地の特徴があるものを見つけておく必要があります。そういう時にうどんは結構、役立っています。(終)森田達也