三室戸寺について書くのは2度目です。前回は西国三十三霊場の1つとして訪問した際に書きました。今回は、今が旬の紫陽花を見に訪問しました。三室戸寺と言えば、紫陽花が有名ですので、皆さんのイメージもそうではないでしょうか。現在の大河ドラマの主人公、紫式部も訪れたと言われています。1駅南に降ると宇治ですから、宇治十帖の構想を練るのに途中寄られたのでしょうか。
京阪電車の三室戸寺を降りると、多くの人が三室戸寺を目指して歩いていました。ネットでは、まだ2割程度の開花という情報でしたが、梅雨に入る前に行ってしまおうと、同じような考えの方が多いようです。まずは、先達として観音様をお参りしてから、先達用の御朱印帳(巻物タイプ)に御朱印をいただきました。さあ、紫陽花を見に行きましょう。看板には紫陽花1万株と書いてあります。
白、赤、青、その中間色のような色など、様々な種類の紫陽花が咲いています。紫陽花って開花中に色が変化していくので、元々が何色なのかよくわかりませんが、すごく綺麗で濃い青いものや、緑っぽい白などグラデーションを感じられる花が多く咲いていました。
訪問客の中には、アジアから個人旅行で来られている方も多いようで、花の前で決めポーズを取りながら、SNS用でしょうか、写真を撮っている方々が多かったです。最近は、京都市内から少し離れたお寺でも、多くの外国人訪日客を見るようになりました。皆さん、一通り観光名所を巡ったのでしょうか、日本の別の美しい一面を求めて来られているようです。1駅南には宇治の平等院鳳凰堂がありますから、そのついでに立ち寄られたのかもしれません。
紫陽花を見終わった後、お寺を出ると出店が並んでいて、宇治茶を振る舞っていました。美味しい緑茶をいただいて、試食した茶団子をいくつかお土産に買って帰りました。(終)森田達也