仕事で夏のイベントを軽井沢で済ませた後、帰りに松本で一泊し、松本城を見てから大阪に帰ることにしました。松本に来るのは人生で2回目ですが、前回は夜に入って、翌朝黒部ダムに向かって出発したため、松本城を訪れるのは初めてでした。駅近のホテルに宿をとり、朝、駅のコインロッカーに荷物を預けてからお城に向かいました。
現存12天守の1つ、かつ国宝ですから是非来たかったというのと、やっぱり黒い城というのは格好いいです。私の地元大阪城も元々は黒かったのが、徳川による再建で白くなり、現在の3代目天守は、上層階のみ黒く、大部分は白い折衷案が採用されて、なんとなく中途半端なので、黒づくめの松本城をしっかり瞼に焼き付けておきたかったです。
天守に登ろうと正面から歩いて向かいました。段々と近づくにつれ大きくなっていく姿が実に神々しいです。雲はありますが、夏の青空の下、黒色が冴えています。この黒漆は毎年塗り替えていると本で読んだことがあります。400年前の姿を今に残すために、多くの方々が汗を流して取り組んでおられることに頭が下がります。国宝なので、もちろんエレベータもなく徒歩で、天守内を登って行きました。
天守内は写真の通り、シンプルなものです。国宝ですから、ごちゃごちゃとした展示はできないのでしょうね。姫路城もこんな感じですが。天守を登って、下界の景色を眺めました。高いところから遠く眺めると、微風も当たってすごく心地よかったです。7月後半の真夏でしたが、やはり長野県は東京・大阪に比べて若干涼しく気持ちいいです。
天守を降りて、堀の周りを写真のベストスポットを探しながら回りました。やっぱり、この2箇所かなと思います。1つは石垣の角が正面に見えるスポット、お城も堀の水面に写っています。もう1箇所は赤い橋越しのお城が見える場所。よく見る光景ですが、実際にその場から見ると、やっぱり美しいです。(終)森田達也
御城印