西国三十三霊場を巡り終え、新西国三十三霊場も残すは、大阪から行きづらい兵庫県の西の方のお寺のみになり、近畿三十六不動尊巡りと西国四十九薬師霊場巡りを始めましたが、あまり無理していかず、何か近くに行くことがあれば立ち寄るつもりでした。ただ、出向先での勤務が終了し、出向元企業に戻ったため、なかなか各地を訪れるということもなく、世俗のサラリーマン勤務に戻ると、寺巡りがなんとなく地味なことに思えてきて、なかなか進んでいません。
そんな中、ゴールデンウィークの運動も兼ねて、不動尊巡りの1つ安岡寺に行くことにしました。ここにはかつて、新西国三十三霊場巡りの際にもきたことがあります。JR高槻駅からバスに乗って最寄りのバス停で降りるのですが、そこから住宅街の坂道を登っていきます。本当に寺があるのかと思いながら、迷いながら登ります。前回も、かなり迷って辿り着いた記憶がありますが、今回も案の定、同じ轍を踏みました。
お寺自体はこじんまりしたお寺です。本堂にお参りすると、今回は中にも入れる状態でしたので、扉を開けて中に入りました。お寺によっては本堂の外からしかお参りできなところも多々ありますが、それだとお不動様のお顔を拝見しづらいので、やはり間近で拝ませていただく方が、ありがたいです。
中には背後に真っ赤に燃える炎を描いたお不動様の像がありました。それにしても、日本ではなぜこんなにも不動尊が人気を集めているのか不思議です。弘法大師空海のおかげなのかも知れませんが、私も小さい頃に信心深かった祖母と一緒に拝みに行ったことがあります。日本の日常生活の中に深く溶け込んでいるので、怖い顔をしていても親しみがあるのかも知れませんね。(終)森田達也
御朱印