閑話休題
4月という異動の季節を迎え、さまざまな変化が発生しています。当方も、仕事が関西だけでなく、東京での業務も掛け持ちすることになり、月の内、3分の1から半分ぐらいは東京への出張になりそうです。ようやく寒かった冬も去り、春になりましたので、出張ついでに西に東に一足伸ばして、日本の良さを再発見したいと思います。
今日は、4月1日付で帰ってきた大学時代の友人の話です。2年半のフランス勤務のほとんどをコロナ禍で過ごした経験というのは、少しお気の毒に思うこともありますが、日本では経験できないロックダウンも体験したようで、勤務だけでない大変さを伴った駐在生活のようでした。
場所がリヨン、かつコロナ禍ということもあり、彼のSNS投稿を見ていると、だんだんと食に目覚め、自炊生活がどんどん豪華になり、かつ料理の腕を上げていく様子を目の当たりにすることになりました。食の都リヨンですので、美味しいものに溢れているのかも知れませんが、単身赴任とはいえ、ほとんど自炊している様子に、感心しました。
彼の投稿では、フランスでは、アートとして仏像が売られていて人気があることを知りました。アップされた写真を見ると、大乗仏教というよりも、東南アジアの仏像という印象があります。かつては、ベトナム、カンボジア、ラオスがフランス領だったことを思うと、東南アジアの文化財がフランスに流れ込んだ影響があるのかも知れません。アジアとの繋がりの深さを感じます。
また、彼は時々、フランスの漫画ショップに訪れてレポートしてくれていました。日本の次に、日本漫画が受け入れられている国ですから、皆さん漫画に対する関心が高いことを感じますし、フランス語で漫画を読んで見たいとも思いました。
コロナ禍ということで、あまり旅している様子はありませんでしたが、ここ数ヶ月は随分いろんなところに出没しているなと感じていました。任期が迫る中、車でフランス中を駆け巡っていたようです。親しい人間がフランスを離れてしまうと、自分とフランスを結ぶ糸が切れてしまったようで、寂しいですが、次は、私自身がフランスでの滞在を目指して羽ばたきたいと思います。
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