空海 生誕1250年記念特別展@奈良国立博物館

今年の4月13日から6月9日まで、奈良国立博物館において空海の生誕1250年を記念した特別展が開催されています。ゴールデンウィーク前半の年休では、入場するのにかなりの行列ができたと聞いていましたので、休みと休みの間に行こうと考えていた私は、当日、最寄りのローソンで当日券を購入してから奈良に向かうことにしました。

今回の一推しは、現存唯一、空海プロデュースの両界曼荼羅である、国宝の高雄曼荼羅。修復後の展示になりますが、黒字に金で描いた構図でした。実物を館内で見ましたが、修復の割にはハッキリと見えるようになったわけではないため、その本来の美しさに触れることはできませんでした。

今回、特に注目したのは、「国宝 灌頂歴名」、「国宝 混合般若経開題残巻(部分)」という空海自筆の書が展示されていたことです。空海が最澄に出した手紙の一部が展示されています。これは「風信帖」と言われる空海の名筆の1つです。かつて書道の教科書で見た覚えがあります。現代にも影響力を及ぼす宗教を確立した空海と最澄が実際にやりとりした手紙が残っていることは、凄い不思議な感じがします。

私が空海に興味を持ったのは、歴史街道推進協議会に出向していた際、遣唐使について調べている時、その重要人物として空海について資料をいくつか読みました。もちろん司馬遼太郎さんの「空海の風景」も読みましたが、空海は謎が多いというより、かなりの演出家であるように感じました。唐の都、長安での密教の師、恵果との出会いやその後の灌頂における物事の進行は、彼の口から日本国内伝えられているので、事実であったとしても、相当の脚色がついているように感じます。それでも、その脚色を素直に受け入れられるほど、空海は人物として大きく、まさに天才だったのでしょう。今回、いくつかの国宝にも触れることができます。博物館には中華系の観光客と思しき方々も多数いました。中国でも人気なのでしょうか。是非、日本が生んだ、仏教界のスーパースターを本展覧会にて感じていただければと思います。(終)森田達也


せっかく奈良まで行ったので、しばらく停滞していた西国四十九薬師霊場のお寺を3つ(般若寺、元興寺、新薬師寺)回ってきました。専用バインダー用の御朱印をいただいてきましたので、アップしておきます。


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